なぜツリーシェルターが必要なの?

近年、シカ・サル・イノシシ等の野生鳥獣による農林業被害は全国で年間約200億円に上り、中山間地域を中心に極めて深刻な問題となっています。この内、シカやクマ等の野生鳥獣による森林被害面積の都道府県合計は約9千㌶となり、特にシカによる枝葉の食害や剥皮被害が全体の約8割程度を占めています。<写真参照> 

そのため森林所有者や管理者等の林業家にとっては、林齢20年を越えた中・大径木の剥皮被害が発生すると、経済的ダメージがはかり知れません

野生鳥獣による農林業被害対策には電気柵やフェンス等の防護柵を設置する方法がありますが、電気柵は故障や事故の発生が多く見られ、管理やメンテナンス等による人的・経済的負担が大きくなっています。

しかしながら林齢が20年を越えた中・大径木の剥皮被害対策としては、単木的に防護資材を巻き付ける方法が有効的です。ただし防護資材はビニールやプラスチック等の樹脂製が多く、風雨や紫外線劣化等、強度や耐候性に乏しい欠点があって、設置に手間がかかる問題点もあります。

 

そこで当社は、約5年間の歳月をかけ、20年生以上の中・大径木の剥皮被害を解消できるような、鋼板製「ツリーシェルター」を商品開発しました。